2012年07月18日
其の767 トリプルフックの向き
実は私、今までトリプルフックのセットは適当だった。
以前はフックと言えばがまかつだったのだが
今はオーナーばりのスティンガーを使っている。
スティンガーはがまかつで言う所のセンターバランス形状であるので
そのセットの向きはごく普通にフロント側をセンターポイントが
下(前)向きになるようにしていたくらいでリアに関しては気にも
しなかったのである。

センターバランス形状のフックをどっちの向きに付けたら
良いのかを検索してみると、基本はやはりフロントは
ルアーの動きを邪魔しないと言う理由でセンターポイントが
下側になるように、そしてリアはその逆にセットするのが良いと
する意見が多かった。
ただ一部その逆にセットした方がフッキング率が上がると言う
意見もあった。
・・・・・
そんな中、最近バラシが多く悩んでいた事もあって
この間のトリプルフックの貫通力テストを行った訳であるが
実はある思いがけない測定データを得た。

この間の測定データは4種類のフックの貫通力を比べたものだが
同一フックでフックの向きを変えたらどうなるのかと言う測定もしたのだ。
まずは通常の向き、センターポイントがルアーの真下に来るようにした時
(最初の写真では真上)

センターポイントはライン軸に対して真っ直ぐな方向に引っ張られるので
力が有効に伝えられ軽い力で貫通する。
実測値:110g・130g・130g(3回測定、フックはST-46)
しかし残りの2箇所はフックが左右にずれてフックポイントが
斜めになってしまう為、ロスが生まれ結果貫通までの荷重が
重くなってしまうのだ。


(青い印がセンターの①番)
実測値:②番180g・170g・200g
③番200g・200g・190g
・・・・・
それではセンターポイントが上側にしたセットではどうなるか
(下の写真では下側)


通常、この位置にセンターポイント(①番)が来るとここは極めて
掛かりにくい位置となるが実際にはブラブラと激しく動いているので
掛かる可能性はある。ただもし掛かってもラインの軸線上からは
角度が付いてロスが生じる為貫通荷重は重い。
実測値:①番160g・160g・160g
続いて②番③番がどうなるかと言うと


①番のセンターポイントはルアーのボディーにそって左右に逃げるような
格好になる為②番も③番もフック自体左右にずれることなくライン軸上
真っ直ぐな姿勢を保つので貫通荷重は軽くて済むのである。
実測値:②番110g・120g・130g
③番120g・110g・110g
整理してみると

今まで私がセットしていた向きの場合の貫通荷重
①番110g・130g・130g←軽い(軽く刺さる)
②番180g・170g・200g←重い(刺さり辛い)
③番200g・200g・190g←重い(刺さり辛い)

通常とは逆向きにセットした場合の貫通荷重
①番160g・160g・160g←やや重い
②番110g・120g・130g←軽い
③番120g・110g・110g←軽い
これは実に面白い結果であった。
要するにいつものセットだと①番は貫通力を発揮するが
②番③番は貫通しにくく、うっかりすると角度が浅くなるので
刺さらないかもしれないのだ。
しかしいつもと逆のセットでは①番は期待薄(それでも160g)だが
②番③番は通常のセットの①番と同じ貫通力を発揮するので
刺さりやすいポイントが2本有ることになりフックアップ率が倍増するのだ。
だが、実際は1つのポイントだけに掛かると決まった訳ではなく
魚がどのような向きで喰い付き、口のどこに刺さるか、
またリアフックとの兼ね合いもあるので、今回の実験がそのまま
フックアップ率を証明した事にはまるでならない。
またフックの向きによって当然ルアーの動きにも違いが出てくるはずである。
が・・・
私のフックセットは逆向きに変更決定!
これでバラシが減るかもよ~?
オシマイ。
以前はフックと言えばがまかつだったのだが
今はオーナーばりのスティンガーを使っている。
スティンガーはがまかつで言う所のセンターバランス形状であるので
そのセットの向きはごく普通にフロント側をセンターポイントが
下(前)向きになるようにしていたくらいでリアに関しては気にも
しなかったのである。
センターバランス形状のフックをどっちの向きに付けたら
良いのかを検索してみると、基本はやはりフロントは
ルアーの動きを邪魔しないと言う理由でセンターポイントが
下側になるように、そしてリアはその逆にセットするのが良いと
する意見が多かった。
ただ一部その逆にセットした方がフッキング率が上がると言う
意見もあった。
・・・・・
そんな中、最近バラシが多く悩んでいた事もあって
この間のトリプルフックの貫通力テストを行った訳であるが
実はある思いがけない測定データを得た。
この間の測定データは4種類のフックの貫通力を比べたものだが
同一フックでフックの向きを変えたらどうなるのかと言う測定もしたのだ。
まずは通常の向き、センターポイントがルアーの真下に来るようにした時
(最初の写真では真上)
センターポイントはライン軸に対して真っ直ぐな方向に引っ張られるので
力が有効に伝えられ軽い力で貫通する。
実測値:110g・130g・130g(3回測定、フックはST-46)
しかし残りの2箇所はフックが左右にずれてフックポイントが
斜めになってしまう為、ロスが生まれ結果貫通までの荷重が
重くなってしまうのだ。
(青い印がセンターの①番)
実測値:②番180g・170g・200g
③番200g・200g・190g
・・・・・
それではセンターポイントが上側にしたセットではどうなるか
(下の写真では下側)
通常、この位置にセンターポイント(①番)が来るとここは極めて
掛かりにくい位置となるが実際にはブラブラと激しく動いているので
掛かる可能性はある。ただもし掛かってもラインの軸線上からは
角度が付いてロスが生じる為貫通荷重は重い。
実測値:①番160g・160g・160g
続いて②番③番がどうなるかと言うと
①番のセンターポイントはルアーのボディーにそって左右に逃げるような
格好になる為②番も③番もフック自体左右にずれることなくライン軸上
真っ直ぐな姿勢を保つので貫通荷重は軽くて済むのである。
実測値:②番110g・120g・130g
③番120g・110g・110g
整理してみると
今まで私がセットしていた向きの場合の貫通荷重
①番110g・130g・130g←軽い(軽く刺さる)
②番180g・170g・200g←重い(刺さり辛い)
③番200g・200g・190g←重い(刺さり辛い)
通常とは逆向きにセットした場合の貫通荷重
①番160g・160g・160g←やや重い
②番110g・120g・130g←軽い
③番120g・110g・110g←軽い
これは実に面白い結果であった。
要するにいつものセットだと①番は貫通力を発揮するが
②番③番は貫通しにくく、うっかりすると角度が浅くなるので
刺さらないかもしれないのだ。
しかしいつもと逆のセットでは①番は期待薄(それでも160g)だが
②番③番は通常のセットの①番と同じ貫通力を発揮するので
刺さりやすいポイントが2本有ることになりフックアップ率が倍増するのだ。
だが、実際は1つのポイントだけに掛かると決まった訳ではなく
魚がどのような向きで喰い付き、口のどこに刺さるか、
またリアフックとの兼ね合いもあるので、今回の実験がそのまま
フックアップ率を証明した事にはまるでならない。
またフックの向きによって当然ルアーの動きにも違いが出てくるはずである。
が・・・
私のフックセットは逆向きに変更決定!
これでバラシが減るかもよ~?

Posted by 麦わらのゾフィ at 23:28
│C級理論