2012年07月08日
其の757 ヨンロクの赤
今回測定したのは手持ちのこの4種
左から定番の
STー46
46の赤色仕様である
STー46RD
必要以上のコーティングをギリギリまで控え、その鋭いポイントが売りの
STー36BC
バーブレスの定番「アワセはいらない」が謳い文句の
STBLー31TN
前記事にも書いたが、耐久性や剛性またコーティングの違いによる
錆易さやさらには値段の違いなどもあるので、一概にどれが良いかは
なかなか判断できないが、ここでは貫通力のみを比べてみた。
まずはフックをルアーのフロント側にセンターバランスセットで取り付け
そこに発泡トレイを当てて引っ張り、返しの部分が突き抜けるまでの
荷重をプッシュプルスケールで計測した。
これがプッシュプルスケール。カエシが突き抜けた瞬間=最大荷重が
掛かったところで針が固定されるようになっている。
果たしてこの方法が有効なのか判らないが、3つあるフックポイントの内
どのポイントに刺さるかによって貫通力が変わってくる
当然、この場合センターのポイント(左側の画像)が一番弱い力で貫通し
左右のポイント(中央と右側の画像)はトレイに当るポイントの角度が
きつくなるのでその分貫通するのに力が必要となる。
測定結果はこの3ポイントを測り平均値をデータとした。
刃先の角度は投影機で測定。
この画像ではよく判らないが、返しから下へ一定的な角度で
尖っているが先端部分だけちょっと鈍角になっているので
2箇所に分けて測定した。
画像は左が36BC右がST-46、角度はほぼ同じなのだが36BCの方が
カーブがやせていて鋭利なのが判る。
[測定結果]
ところでフックのサイズを表す番手は何を基準としているのであろうか。
今回測定した4種類は見た目、大体同じ大きさなのに番手は異なる
測定結果からすると巾ではなく高さ(全長)で決まるようであるのだが・・・
話は横道にそれたが、結果をまとめると、
一番貫通力がある(少ない荷重で突き抜ける)のは
やっぱりバーブレスのSTBL-31TNであった。
そして今回の測定で一番収穫があったのは、ヨンロクの赤がバーブレスの次に
貫通力があることだ。
ヨンロクの赤は測定データを見ても判るようにバーブレスを除いた
3本の中で一番刃先角度が鈍くまた軸径も一番太い。それがなぜ
貫通力テストが2位なのか・・・
答えはコレだと思うのだが
上がST-46、下がヨンロクの赤である。
この違いが判るであろうか?
ST-46の針先がシャンクに対して平行であるのに対し
ヨンロクの赤はなんと内側に約5度傾いていたのである。
(この事はカタログを調べたが載っていなかった、もしかすると
ただの製造上のバラツキかも?)
この傾きが今回の測定方法で測定した時、丁度ネムリ針と同じ理屈で
刺さる事になり貫通する時の荷重が少なくて済んだのであろう。
記事の冒頭にどのフックが良いか一概に決められないと書いたが
ヨンロクの赤、いいかも!
今回、測定中にコーティングのすべり具合が気になり
最後に滑りテストを行った。
針の表面がつるつるしていれば当然貫通し易いと考えられるからだ。
レポート用紙に針を並べ滑り台のように角度を上げていき
滑り出す順位を付けたところ、ダントツに滑るのは36BCであった。
滑り台の角度は測らなかったが他の3種類から比べると約半分の角度で
滑り落ちる。コレはブラックコートがいかに摩擦抵抗が少ないかを
表している。
[貫通力結論]
ST-46RDフォルム(針先はBCと同じ化研処理)のブラックコート版てことで。
(↑結論変わってるし!)
もちろん強度や耐久性も大事ですけどね。オシマイ
左から定番の
STー46
46の赤色仕様である
STー46RD
必要以上のコーティングをギリギリまで控え、その鋭いポイントが売りの
STー36BC
バーブレスの定番「アワセはいらない」が謳い文句の
STBLー31TN
前記事にも書いたが、耐久性や剛性またコーティングの違いによる
錆易さやさらには値段の違いなどもあるので、一概にどれが良いかは
なかなか判断できないが、ここでは貫通力のみを比べてみた。
まずはフックをルアーのフロント側にセンターバランスセットで取り付け
そこに発泡トレイを当てて引っ張り、返しの部分が突き抜けるまでの
荷重をプッシュプルスケールで計測した。
これがプッシュプルスケール。カエシが突き抜けた瞬間=最大荷重が
掛かったところで針が固定されるようになっている。
果たしてこの方法が有効なのか判らないが、3つあるフックポイントの内
どのポイントに刺さるかによって貫通力が変わってくる
当然、この場合センターのポイント(左側の画像)が一番弱い力で貫通し
左右のポイント(中央と右側の画像)はトレイに当るポイントの角度が
きつくなるのでその分貫通するのに力が必要となる。
測定結果はこの3ポイントを測り平均値をデータとした。
刃先の角度は投影機で測定。
この画像ではよく判らないが、返しから下へ一定的な角度で
尖っているが先端部分だけちょっと鈍角になっているので
2箇所に分けて測定した。
画像は左が36BC右がST-46、角度はほぼ同じなのだが36BCの方が
カーブがやせていて鋭利なのが判る。
[測定結果]
ところでフックのサイズを表す番手は何を基準としているのであろうか。
今回測定した4種類は見た目、大体同じ大きさなのに番手は異なる
測定結果からすると巾ではなく高さ(全長)で決まるようであるのだが・・・
話は横道にそれたが、結果をまとめると、
一番貫通力がある(少ない荷重で突き抜ける)のは
やっぱりバーブレスのSTBL-31TNであった。
そして今回の測定で一番収穫があったのは、ヨンロクの赤がバーブレスの次に
貫通力があることだ。
ヨンロクの赤は測定データを見ても判るようにバーブレスを除いた
3本の中で一番刃先角度が鈍くまた軸径も一番太い。それがなぜ
貫通力テストが2位なのか・・・
答えはコレだと思うのだが
上がST-46、下がヨンロクの赤である。
この違いが判るであろうか?
ST-46の針先がシャンクに対して平行であるのに対し
ヨンロクの赤はなんと内側に約5度傾いていたのである。
(この事はカタログを調べたが載っていなかった、もしかすると
ただの製造上のバラツキかも?)
この傾きが今回の測定方法で測定した時、丁度ネムリ針と同じ理屈で
刺さる事になり貫通する時の荷重が少なくて済んだのであろう。
記事の冒頭にどのフックが良いか一概に決められないと書いたが
ヨンロクの赤、いいかも!
今回、測定中にコーティングのすべり具合が気になり
最後に滑りテストを行った。
針の表面がつるつるしていれば当然貫通し易いと考えられるからだ。
レポート用紙に針を並べ滑り台のように角度を上げていき
滑り出す順位を付けたところ、ダントツに滑るのは36BCであった。
滑り台の角度は測らなかったが他の3種類から比べると約半分の角度で
滑り落ちる。コレはブラックコートがいかに摩擦抵抗が少ないかを
表している。
[貫通力結論]
ST-46RDフォルム(針先はBCと同じ化研処理)のブラックコート版てことで。
(↑結論変わってるし!)
もちろん強度や耐久性も大事ですけどね。オシマイ
Posted by 麦わらのゾフィ at 14:28
│Tackle
この記事へのコメント
スティンガーファンとしては嬉しい記事です!!
永久保存させて頂きます!
永久保存させて頂きます!
Posted by 缶 at 2012年07月09日 18:22
なるほど、ST-46RDフォルムのブラックコート版ですね。
早速、釣具店で注文…って、無いじゃないですか!(笑)
いつも何となく使っているものを、こうやって調べてみると、より自信を持って使えますね♪
ちなみに、自分は36BCをメインに使ってます。
理由は、近所で一番手に入りやすいからです(笑)
早速、釣具店で注文…って、無いじゃないですか!(笑)
いつも何となく使っているものを、こうやって調べてみると、より自信を持って使えますね♪
ちなみに、自分は36BCをメインに使ってます。
理由は、近所で一番手に入りやすいからです(笑)
Posted by DEN at 2012年07月09日 19:47
缶さん、こんばんは!
そう言って貰えると記事にした甲斐があります。
出来ればこれにST-31TNか41TNのデータが欲しかったのですが
近くの釣具屋に売っていませんでした。
たぶんこのネムリの入った奴が最強?と読んでいるのですが(^^
そう言って貰えると記事にした甲斐があります。
出来ればこれにST-31TNか41TNのデータが欲しかったのですが
近くの釣具屋に売っていませんでした。
たぶんこのネムリの入った奴が最強?と読んでいるのですが(^^
Posted by 麦わらのゾフィ at 2012年07月09日 23:01
DENさん、こんばんは。
今回の測定で私も改めて針の特性を知る事が出来て
良かったです。それにしても種類が多くて奥が深い、
STBL-31TNなんかは針全体にしなりがあるので
魚との「間」を感じる事が可能なんですって!(驚
しかし欲しい時に欲しい物がなかなか売っていなくて
結局他の物で代用する事が多いです。
そして私の場合は値段の安い方に手が伸びる習性があります(笑
今回の測定で私も改めて針の特性を知る事が出来て
良かったです。それにしても種類が多くて奥が深い、
STBL-31TNなんかは針全体にしなりがあるので
魚との「間」を感じる事が可能なんですって!(驚
しかし欲しい時に欲しい物がなかなか売っていなくて
結局他の物で代用する事が多いです。
そして私の場合は値段の安い方に手が伸びる習性があります(笑
Posted by 麦わらのゾフィ at 2012年07月09日 23:27