其の300 スピニング革命

麦わらのゾフィ

2009年08月08日 23:28

いくら300回記念版だからと言って
「・・・革命」とは、ちょっとオーバーか?
私が知らないだけで、古今東西いろいろなスピニングリールがあって
こんなリールは既にあるのかもしれない。

スピニングリールのルーツをたどったコレクション本を調べてみると
スピニングリールが産声をあげた20世紀初頭に、そんな考えの
リールがあったようだが、現代ではすべて今のカタチに淘汰したようだ。

でも、こんな簡単な事なのに世間に出回っていないという事は
リールを作る側にとって、何か致命傷的な構造上の問題があるのではと
想像はするものの、素人の私が仮にカタチだけでも作れる訳なので
実戦モデルは無理であっても、例えばお子ちゃま用入門モデルとして
こんなカタチのスピニングリールがあっても面白いのではないかと
思うのである。

そんな訳で本人は「革命」などと極めて盛上がっているが、どうかお許しを。

前置きはこの位にして、それでは久しぶりにドラえもん風に、行ってみよー!

♪チャララ ラッタラ~♪

『ベールアームが回転せずに
   ラインローラーが常に上に固定されているスピニングリール』




スミマセン、初めての動画、それもケータイで撮ったので見づらいですが
要するベールアームは固定されていて
スプールがレシプロケーションしながら回転するスピニングリールなのだ。

この実験2号機は、あくまでそのカタチだけ表現しようとしただけなので
強度的にはもちろん弱く、ドラグ機構なども排除してしまっている。

さらにこれは改造してから気が付いたのだが
ベールアームの回転方向をそのままスプールの回転に変換した為
ラインを巻き取るにはハンドルを逆に回さなければならないのだ。
(ハンドルを正転で巻き取るようにするにはラインローラーの
取り付け角度を真逆にする必要がある)

しかし一応、この実験2号機でキャスト&リトリーブは出来るので釣りは可能である。

所詮素人改造なのでこれ以上は無理なのだが、リールを一から設計すれば
それなりの物が出来ると思うのだが、いかがなものであろうか。

・・・・・

『当たり前だと思っていた事を覆し、新しい常識を作り出すのが技術屋だ』

このリールの改造を思いつくきっかけとなった
SiCガイドリングの開発者であり、富士工業の現会長、大村隆一氏の言葉である。

私もそんな技術屋になりたいのだが・・・


                   


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