其の400 ベイト革命(仮)

麦わらのゾフィ

2010年04月13日 23:28

「スピニング革命」などと仰々しいタイトルで挑んだ
前回のキリ番「其の300」。
その時勢いで、次は「ベイト革命」だー、などとほざいてしまったのがいけなかった。

「其の400」は何か革命的な記事を書かなければと言うプレッシャーが付きまとい
更新が出来なくなってしまったのである・・・ん~これではイカン!

と言う事でここはサラリと流す事にしよう。


しかしながら、何もやっていなかった訳ではなく、こんな実験をしていた。

『最近、新しいベイトリールのスプールはただ軽いだけでなく、
 「低慣性」をうたい文句に挙げている物をよくみかける。
 流行のベイトフィネスのニーズに対応しての戦略であろう。

 軽いルアーをより遠くに飛ばすにはスプールの立ち上がりの回転を
 より滑らかにする必要があり、その為にはスプール外周部の重量を
 軽くし、低慣性バランスにした方が良いのである。

 言われてみれば、なるほどと納得しちゃう訳であるが
 そんな最新のスペックを知らなかったC級釣り師の私は
 ついこの間まで、まったく逆の事を考えていた。

 それは、新たなブレーキシステムを考えていた過程で
 ベイトリールのバックラの原因の一つは
 スプールがキャスト直後に回り過ぎてしまう為で
 この回転立ち上がり時の回り過ぎを防ぎ
 逆にキャスト後半にはよく回って飛距離が伸びるようにする為には

 スプールの外周部を重くした高慣性のスプールが有効ではないかと!

 要するに外周部を重くし高慣性にすると、なかなか回り難いが
 一度回ってしまうと止まり難いというフライホイール効果が利用できると
 思っていたのである。』

 ・・・・・

前置きが長くなってしまったが、そんな実験をしてみたのである。



使ったのはスプールとシャフトとが分離されている為、回り過ぎて困ってしまうイーオンプロ。

このスプールの外周に沿って鉛の針金を這わせ瞬間接着剤で固定
反対側にある遠心ブレーキも取っ払い同じように貼り付けた。
片側約2g、両側で約4gのウェイトを付けた事になる。

これを指ではじいて、何秒間回っているかをストップウォッチで測った。
はじく力は同じようにはじくが一定ではないので5回やって平均を出す。

まずはウェイト無し(遠心ブレーキも無し)


23秒08
22秒61
22秒14
22秒51
22秒88・・・平均22秒64

次はウェイトリングを付けて高慣性にした物


32秒29
29秒50
31秒72
29秒24
31秒05・・・平均30秒76

うぉー!これはかなりフライホイール効果が出ている。
早速、ワクワクしながら実際にキャストしてみた。




が、しかし!


いきなり大バックラ!
(投げたのは3inスークロのノーシンカー)

見事に作戦は失敗に終わったのであった。

やはりスプールは低慣性の方が良いみたいである

・・・・・

作戦は失敗に終わったが、ついで「其の300」の時に思いついた
エアブレーキの効果も検証してみた。
と言ってもただ紙を切って貼り付けただけなのだが・・・


14秒81
14秒07
14秒17
13秒70
14秒57・・・平均14秒26

うぉー!、これもかなり効果があるようであるが・・・
果たしてこれが遠心やマグネットを超える物になりうるだろうか?

無理だな!

・・・・・

[あとがき]
今回ブレーキシステムの事をいろいろ考えて思ったのだが
遠心にしろマグネットにしろ(DCはよく判らないが)最近はその調整方法を
簡単に出来るようにしたり、また超多段階に微調整が出来るようしたりして
購買意欲を引き出そうとしているようだが、そんなに細かくする事が
実際の釣行において有効なのであろうか?
それよりもどちらかと言うとメカニカルブレーキをもっと改良した方が良いのでは
ないだろうか。
メカブレーキってネジをカチッとワンクリックさせただけでも全然ブレーキの効きが
違ってくるので、もっと微調整が出来れば良いと思うし、逆にもっと雑に調整しても
ブレーキの効き方に違いが出ないように、調整の幅をもたせて欲しいとも思う。

大体、メカブレーキってどのメーカーもネジでスプールのシャフトを挟んで
板バネみたいのに当ててるだけであまりにも芸がないと思うのであります


サラリと済ますつもりが長くなってしまったようで
冴えない記事に最後までつき合わせてしまいスミマセン


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