其の356 ある意味、

麦わらのゾフィ

2009年12月19日 23:49

先週から比べると寒さも一段と厳しくなってきた。
ウェアーは厚手のセーターを追加しほぼフルスペックである。
ただ日の出に合わせて出発が5時半とかなり遅い為、起きるのは
とても楽である。

行ったのはいつもの野池、
日の出前はかなり寒くこの冬初めてガイドが凍った。
午前7時過ぎ、ようやく池の北側に朝陽があたるようになるので
すかさず移動する。そして毎年この時期思うのだが
なんとお日様とは暖かいものなのだろうか

バスもきっと暖かい所に出て来るに違いないと思っているので
もう日陰には戻れない。



・・・・・

今日も握っていたのは天龍シェスタ。
そう、懲りずに投げていたのはクワトロ7である。

でも決して意地になっている訳ではない。
この時期この池で昔何度もポッパーやFミノーのデッドスティッキングで
いい魚を獲っているのだ。(昔ね)

・・・・・

そして

午前8時を回った頃であろうか・・・


ガツン!


ヤバイ!・・・


トップでのスローな釣りに迷いが出たのか!



ちょっとハンドルを巻く手が早くなり・・・



なんと!



根掛り~!!!


まあ、いつかはこんな事があるだろうとは思ってはいたが・・・
まだ生娘なのにトホホである。

距離は岸から約10m、深さは1mってところである。
ラインは昨日巻き換えたばかりのナイロン20lb
5分ほど右に左に場所を変えながら煽ってはみたが
がっちり掛かっているようでビクともしない。
こりゃダメだなと諦め、20lbに最後の願いを込めて
1度はラインを持って勝負に出ようとしたのだが・・・

いやいやちょっと待て、何か方法は無いものかと考え
やるだけやってみようとひらめいた作戦は



なーんちゃってルアー回収器 作戦!

タックルはいつもは1セットなのだが、今日は予備を持って来たのを
思い出し、根掛かりしているシェスタとショルダーバッグをその場に放置し
車に戻り予備のエッジを取って来た。
そしてタックルケースの中のザラからトリプルフックを外し
シンカーとスナップで回収器を作った。

エッジ側のラインをこのトリプルフックに結んで作戦開始。
エッジ側のラインをあらかじめ余分に出しておき、シェスタを頭上へ高く上げて
ラインの傾斜を取り回収器をクワトロ7の元へ送り込む。
しかしスナップガ小さいせいかシンカーの重さ不足かなかなか滑り落ちてくれない。
でも何とかたどり着いたようなので、あとはトリプルフックがクワトロ7に
掛かってくれれば良いのだが・・・

2本のロッドを両手で振り上げ、まるでグリコなポーズ
誰かが見たらかなり不思議な光景だろうが、運良く誰も居ない。

1分ほどグリコっただろうかエッジのラインが何かに引っ掛かった。

「ヨッシャ!」

ロッドを降ろし両方のラインをひとまとめにして「え~い!」

エッジのラインは16lb

20lbと合わせて36lb

これで切れたなら諦めが付く。

「戻って来ーい!」

・・・・・



 回収成功!

結局、回収器のフックはクワトロ7ではなくビニール袋が、クワトロ7には
枯れアシと肥大化したワームが掛かっていて予定とは違っていたが、
相乗効果で外れた事には違いない。

しかしよく戻ってきたものである、仮にロストしてもここまでやれば
ブログのネタにはなるなと冗談半分の所もあったのだ。

今日の出来事は、ある意味、クワトロ7で魚を獲った事より
凄い事かもしれないと思ったのである。



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