其の326 落ち鮎「工程編」

麦わらのゾフィ

2009年10月10日 01:32

ジョイントミノーのスイミングテストをする為に
早くフィールドへ出たいのだが月曜までお預けである。

とりあえず水に浮かべてみたのだが・・・
ありゃりゃ、水平浮きの予定が尻下がりになってしまった。



今回の製作で一番失敗したのが重量オーバー
77.77グラムはあまりにも重すぎ。
その原因は素材であるアユースが予想以上に浮力があった事にある。

ヒートンやフックを付ければ立つだろうと、安易な考えでいたのだが
大間違い。立ち姿勢にするのに30gもの重りを必要としたのだ。

  

30gの重りを小分けにし、頭から15・7・3・2・3グラムで
埋め込んだのだが、いまいちバランスが悪かったようだ。

いずれにせよ最初に浮力をチェックしなかったのが悔やまれる。

・・・・・

そして問題の塗装だが、最初はウレタンでやるかセルロースでやるか迷った
結局、回数が少なくて済みそうなウレタンにしたが、やはり直ぐに固まるのが
どうも気に入らない。



2本目のF社製は古い薄め液を使ったのが悪かったのか
わずか数日で固まってしまった。
これは後から気付いたのだがF社のこれは製造ロット№が
入っているのがよろしい。



でもこれ、今年の2月製造か!?・・・


  

デッピングではジョイント部に溜りが出来ると思い
その部分は筆で塗り全体の塗装は最初からガン吹きで行こうと、
その為に例のエアブラシも購入したのだが・・・

  

エアブラシが初めてだった事もあってキレイに塗れず
3回目から最終の仕上げまで7回ほどすべて筆塗りで行った。
筆の方がエアブラシよりはるかに均一にキレイに塗れたのである



背中の茶色、実は木目を生かそうと塗ったのは油性ニス。
調べてみたらこのニス、1液性ウレタン塗料だったのだ。
結局マホガニー色が強すぎて木目は生かせなかったのだが。

そして今回一番ののヤマ場エアブラシによるボカシ塗装。

5連の部材を同じようにボカスには組んでからやらないと
バラツキが出てしまう。しかしそれではジョイント部が塗れない
これはかなり悩んだ(3日!)、そして出たのがこの作戦。

    

針金で支えた5部材をジョイント部が塗れるだけ離してセット
下の白いのは発泡スチロールである。

これは決まった。予定通りの塗装が出来た。
ボカシの部分は相変わらず曇ってしまったがこれはトップコートで
修正出来るはずである。

エラの後ろの黄橙色もそうだがエアブラシが無ければ出来ない技である。



後はトップコートだけなのだが、これも結構手こずってしまった。

黄橙色が一発で色流れ、エアブラシをやり直し、色止めの為に
その部分だけ薄めのウレタンをガンで吹いた。
後はまた筆で塗ったのだが、先程筆はキレイに塗れたと言ったが
仕上げとなるとどうしてもどこかに筆跡が残る。

塗っては削り塗っては削り、4回やった時点であきらめた。

「こりゃ、完璧にするのは無理!」

で、最後に思いついたのがコンパウンドでごまかす作戦である。
今までずっと400番のペーパーを使ってきたが
仕上げは2000番+タミヤのコンパウンド。これが大正解
あっという間にピカピカになってしまった。

なんだ、もっと早くコンパウンドを使えば良かったと
苦笑いしたのである。
あのピカピカはごまかしの輝きだったと言う事なのだ

そうそう、途中でどうしようかと悩んだのだが
マット仕上げもなかなかイイ感じであった。









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