去年から石膏型で自作していたジグヘッド、
30個ほど作っただろうか、型の角が段々欠けてきて
もう限界。
新しい型を作るのだが、今回は耐熱シリコンを使ってみた。
耐熱シリコンは以前から気になってはいたのだが
耐熱と入ってもゴムはゴム、果たして鉛を鋳込むのに
使えるのかどうか判らなかったのである。
でもブログでいろいろ調べてみると全然OKということが判った。
特にジギングをしているアングラーで使っている人が多く
今回もほとんどそれらの方のブログの記事を参考にさせていただいた。
耐熱シリコンは皆さん旭化成ワッカーシリコンの
ELASTOSIL M4470 と言う物を使っているのだが
買いに行ったお店に無かった為、別の物を購入。
500g入りで4725円。石膏は1000円もしないので
それから比べるとちょっと高い。
(後で見つけたのだがM4470、1k缶通販で4200円だった)
油ねんどを平らに延ばす。
マスターを粘土に押し付け真半分埋めた後
ブロックの枠をねんどに2ミリ程押し付ける。
割り箸などでマスターや枠のフチの粘土を修正。
型合わせ用の穴をボールペンのお尻などで
3ミリ程の深さに押し込む。
この時、湯口と空気抜きになる部分には明けないように留意。
私の場合ちょっと失敗、これでは狭すぎ。
綿棒で離型材を塗る。
今回は中性洗剤と水を1:1で薄めて使用
これが良かったかどうかは少し疑問。
説明書に従いシリコンの量は型枠の縦X横X深さX1.44+αで計算、
今回は50g使用。
硬化剤は3%なので1.5g、容器はルアーのパッケージを利用した。
硬化剤の混合比がどの位アバウトでもOKか判らないが
失敗するのもイヤなので会社から電子ハカリを拝借して計量。
精密なハカリが無い場合、説明書によると硬化剤の量の目安として、
1g/50滴となっていたので、試しに50滴を計ってみたら0.79gであった。
もし滴下式で計るなら少し多めに加えた方がよさそうだ。
割り箸でよくかき混ぜてから、型へ流し込む
気泡が残らないように端っこから入れるのが基本との事。
硬化時間は4時間とあるが、この後半日以上放置した。
少し写真が足りないのだが、これは硬化後、粘土をはがし
裏返しにし、今度は粘土が有った側にシリコンを注入する為
ブロックを1段増設したところ。
ブロックの数が足りなかったので内側をセロテープで補強した。
そしてまず離型材を塗布、同じ要領でシリコンを注入し、さらに半日硬化させる。
型が両側出来上がったところだが、型合わせ用の穴の出来具合が変だ。
全部3ミリ程の深さにしたのに、穴が埋まってしまった。
離型材の塗りすぎであろうか?・・・まあしょうがない。
マジックで湯口と空気抜きの位置を一方に書き込み
直ぐに型をくっつけて写す。
その部分をカッターナイフでカットして完成。
前回石膏型で、アイになる部分はSUS線を曲げて作ったが
やはり長さの精度が難しく、今回は一定の長さを得られるように
サルカンを利用する事にした。
サルカンの一部をカットしてフックを掛けて型に収める。
強力な押さえバサミをダイソーで買ってきたが
押さえ巾が合わず使いづらい、割り箸をあてがい無理やり使う。
これが鋳込んだ結果である。湯口と空気穴を除けば
パーティーラインはまったく判らないほど精密である。
がしかし、なんか鋳肌がおかしい!
型の方はツルツル(そうなるようマスターヘッドは塗装をしておいた)なのに
鋳肌が巣だらけである。溶融温度が高すぎるのか
それとも鋳込むスピードが速すぎるのか、原因不明だが
鉛とシリコンのなじみが悪い。今後の課題である。
とりあえず、4個製作。重さは6gで予定通り
(別に密度の濃いアシ用に10gというのも製作済。)
耐熱シリコンを使ってみて、鋳肌の問題は残るが
感じはとても良い。重ささえ正確に計れれば
石膏より簡単に作れる。角もかける心配はないし
耐久性もかなりありそうだ。
残りもまだまだあるので次はスピナベでも作ろうと思う。