其の224 マシンカットハンドル

麦わらのゾフィ

2009年02月19日 23:28

去年、久しぶりに(10数年ぶり)にスピニングリールを2台購入した。

インフィート月下美人とバイオマスターだ。

インフィートの方はハンドルを回すと、なにやらギュルギュルと
怪しげな音がするが、どちらも逆テーパーのスプールが
効いている様で、ライントラブルが無く快適に使えている。

でも今日は、そんなインプレではなく、どうも気になる
マシンカットハンドルの話である。



最近はかなり低価格のリールもマシンカットハンドルが装備され
高級感を出すのに一役を担っているようだが、そもそも
マシンカットハンドルの定義とはいったい何なのだろうか、
こんな風な、または、あんな風な形のハンドルが
なぜこんなにもてはやされるのであろうか・・・

読んで字のごとくアルミダイキャスト部材を3次元加工機で
切削加工して削り出している?ので、
(まさか無垢材から削り出してはいないと思う)
それだけの価値=高級感があるのは当然であるが、
よくメーカーの売り文句にある高精度、高感度と
マシンカットはイコールに成り得ない。

ガタ付きの無い高精度や、高感度、耐久性といった性能は
当然だが折りたたみが出来ない一体構造ハンドルであったり、
バイオのスクリューインのようにマスターギアに直接ねじ込む構造だったり
ノブの中のベアリングの精度などによって得られる物なので
マシンカットとは無関係である。

それでは強度や重量はどうであろうか、
通常の使用に耐えうる十分な強度はもちろんあると思うが
一見、ゴツそうに見えるあの形だが、腕の部分と両端の球状の
部分の境目の角は間違いなく応力が集中するので
なめらかなカーブを描く、以前のダイキャスト製ハンドルと
比べると明らかに強度は劣ると思う。
強度が劣るという事は、重量を軽くする事が出来ないと言う事である。

ちなみに写真の一番下のハンドルは次男に買ってやった
カーディナルのダイキャスト製ハンドル。コップ状のカバーは樹脂製であるが
重さは約25g。30gを超える上の二つよりかなり軽い。

・・・・・

こんな事を言っちゃうとマシンカットハンドルが
好きな人に怒られてしまうので、小さな声で言う事にしよう。

コレは好みの問題でマシンカットハンドルが
いいとか悪いとかの話しではないのだが
私はどうもあの形がなじめない。

フット部からボディまで洗練されたラインでデザインされているのに
なぜハンドルだけキテレツ大百科のコロ助の手みたいに
しなければならないのだろうか!


デザイン的なバランスを考えると、全体がマシンカットで、こんな形なら
また違う意味でカッコ良いと思うのだが、いかがなものであろうか。


冗談に描いてみたが、これってエバグリのオーパスに似てるぞ。
そう!あんなリールにはマシンカットハンドルがぴったりだと思うのだが・・・


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