またこれ? と
しつこく登場するスパイダースライドヘッド。
代用品として自作したぶらくりリグの性能テストもまだ出来ずにいるが
周りのとっつぁん連中の要望もあって鋳型を作って自作を試みた。
「スピナーベイトの作り方」などと検索し、いろいろな方のブログやHPを
参考に、初めての石膏型に挑戦した訳である。
大型クラフト専門店へ石膏を買いに行ったら、ちょうど鋳造用耐火石膏
というのがあったので、それを購入。1キロ入りで715円だ。
石膏なんていじるのは幼稚園の時に手形を取った記憶があるぐらいで
今更、石膏のお世話になるとは思ってもみなかったのだが
とあるブログで型枠にオモチャのブロックを利用した記事を見た瞬間、
「これだ~!」と一気にイメージが広がり、ジグヘッドを自作するという
本来の目的よりどちらかと言うとブロックで石膏型を作ってみたくなった
と言う方が正直なところである。
でもって自作スモラバに引き続き、またまた試行錯誤の始まりである。
まずはバレットシンカーとがまかつWORM34、それに0.8mmの
SUS線をアイにしてマスターを作った。
下が本物のスパイダースライドヘッド
本物はスイミング姿勢を保つ為かシンカー部が三角錐状になっているが
私の使い勝手は単純にカバーの中でのすり抜け性とワームのズレを
ガードする形が理想なので、あえて円錐形にした。
ブロックを使う利点は型枠大きさが自由に出来る事なのだが
最大の利点はこのようにフックの部分をブロックの1段目と2段目の間に
挟む事によって水平に固定できる事だ。
ブロックの底にプラ板を張り、アイの部分は太さがピッタリだったので
ヨウジを突っ込んだ。
離型剤は油ならサラダ油でもなんでもよいと言う事なので
手元にあったシリコンオイルを型枠内壁に塗った後
水の量、混ぜ方、攪拌時間を説明書通り正確に行った石膏を
正確にやらないとダメらしい!
マスターが半分隠れるまでを注入した。
この後、乾燥させ完全に固まったら、固まった石膏の上面と
マスターの上半分さらにブロック内壁にもシリコンオイルを塗って
残り上半分に新たに作った石膏を注入する。
一晩置いて、型をばらす。
ここで問題発生。これは上側の型だがシリコンオイルを
塗り過ぎた為、オイルが溜まって巣が出来てしまった。
とりあえず石膏を詰めて補修。
写真はヨウジが入っているが鋳込み時はクギを切って入れた。
湯口と空気抜きの穴をカッターナイフで削り
エナメル線で固定した後、鉛をガスバーナーで溶かし
流し込む。
型から外した所。
湯口を取り表面のざらつきをヤスリで仕上げ完成。
とりあえず出来たが問題多数。
1.鋳込み前のフックをセットする時フックが型の外に
出すぎている為、セッティングしづらい
2.離型剤を塗りすぎたためシンカー部のざらつきがひどい
3.まだ1個しか鋳込んでないのに石膏がくずれて
角が既に無い。
そしてさらに重大欠点が・・・
WORM34はアイの部分しか鉛の中に入っていないので
SUS線で繋いであるので抜けはしないが左右に動いてしまう。
これは致命的だ。
こうならないようにするにはSUS線を繋ぐのではなく
フックのシャンクが長くアイがそのままジグヘッドのアイになるような
一体物のフックを使わないとダメである。
そういう形のフックがないものかと針メーカーなどを探しているのだが
今の所見つかっていない。
フックは今後も探すとして
その他の問題点クリアするように現在2号型を製作中だ。
自作ジグヘッドが物になるかどうかは?だが、
石膏いじりはけっこう楽しい!
PS:
どなたかそんな針、手に入る所知りませんか?