其の465 錆びるフック

麦わらのゾフィ

2010年09月28日 11:28

面倒臭がり屋の私は昔から釣行後ルアーを乾かすなどの
お手入れを殆どしない為、フックが直ぐに錆びてしまい
使い物にならなくさせてしまっていた。

特に値段の安いワゴン売りのアメリカンルアーのフックは錆びに弱く
使い終わった後タックルボックスに入れっぱなしにしておくと
1週間後にはもう錆が浮いていた。

当時は自分の不始末を棚に上げ、「安物はこれだからいけねぇ」と
文句を言っていたものだった。

しかしある時、何かの海釣り雑誌でこんな記事を目にした。

<仮にラインブレイクしてフックが口に残ったとしても
錆び易いフックであれば、早く錆びついて口から外れ易くなる。
故に魚の生存率を上げる為にワザと防錆処理は施していない・・・>

!!!・・・考え方がひっくり返った。

錆びるフックはOKだったのである。

・・・・・

かと言って、私の釣行後何のメンテもしないと言う習慣は変わらないので
直ぐに錆びてしまうフックよりやはり錆び難い方がありがたいのだが・・・




話は変わるが、この間の土曜の「ザ・フィッシング」は
御前崎ビルフィッシュトーナメントでのダイワのワークスチームの
激闘ぶりをレポートしたものだった。
大会終了間際にヒットしたカジキは200kgを越えるかと言う超大物シロカジキ。
激闘の末、やっと船の近くまで寄せることが出来たのだが
もう少しと言う所で痛恨のラインブレイク。
滅多にお目にかかれないと言う超大物シロカジキはガッツリと口に
フックを咥えたまま海の底へ消えていったのだ。

私はその瞬間「あ~、あのシロカジキ可哀そうに死んじゃうのかなー?」
と思ったが、しかし、このチームがタグ&リリース部門で大会に
エントリーし、ましてやダイワのワークスチームである事を考えると
バーブレスの錆びるフックを使っていたに違いない。
きっと、あいつは生き延びるはず、いや生き延びて欲しい。
と勝手に想像し願ったのであった。
(ゲームフィッシングの国際ルールがどんなものだか知る由もないのだが)

・・・・・

現在国内一流メーカーのフックはどれも
防錆処理が施されているのがあたり前で
1週間で錆びるなんて事はなくなったが、
それだけに魚の口にフックを残さないよう
マメにラインチェックをしなくてはいけないなと
改めて思ったのである。オシマイ


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