気楽に、のんびりと心地よい風にあたりながら竿を振る。
釣果は二の次、ちょいとばかり魚と知恵比べをするだけで
日頃のストレスが発散され、命の洗濯がなされる。
が、
こうも釣れない日々が続くと、逆にストレスが溜まってしまうものである。
いや、現状はそんな状態は遥かに越えて、明日もまた釣れないだろうと言う
恐怖さえ感じているのだ。
明日は行くの止めようか・・・
[土曜の夜]
そんな事を考えながら下の二人と風呂に入っていると
次男が「お父さん、明日は釣り?」と聞く
「なんで?」と聞き返すと
「明日釣りしたい!手長エビはまだ釣れないの?」
「まだだな・・・」
「ハゼは?」
「ハゼは8月の終わりにならないと・・・」
「なんか釣りたい!」
「ギルでもいい?」
「いいー、いいー、行く行く!」
ヨッシャー!
明日は止めようかとモヤモヤしていた気持ちが一気に払拭。
丁度GWに買っておいたmmzが有ったので、
次男とmmzでギル釣りに行く事に決定した。
[日曜の朝]
しかし、以前なら近所の公園に腐るほど居たギルだが
今ではまったくその姿を見る事が出来ず、ギルとは言え
高速に乗って茨城の野池まで行く始末である。
当然ながらバスも釣れるかもしれないので、ギル用の丸竹の延べ竿の他に
バスタックル、さらに鯉釣り用のコ式タックルまでも用意し万全の構えだ。
・・・・・
野池に到着し様子を伺うといきなり岸際に30cm程の見えバス発見。
あわてて息子にイモグラブのNSを投げさすとなんと1投目で喰ってきた。
ヤッター、ついに次男も初バスかと思った瞬間、残念ながらバレてしまった。
バシャバシャっとバスの頭が水面まで出たのに実にオシイ!
その後もいろいろなワームを使って何とか釣ろうとする我々にそのバスは
随分と付き合ってはくれたのだが、次男の人生初のネイティブバス捕獲
には至らなかった。(管釣りで釣った事はあるのだが)
でも本命のギルは10匹ほど釣れたので息子はとても楽しかったようである。
息子に限らず、同行するゲストが釣れて楽しんでもらえるのは、
自分で釣る以上に難しくまた嬉しいもので、今回はmmz係りに徹した
自分であったが、とても楽しい釣行であった。
「バスだー!バス!バス!」
息子も自分も今回一匹だけ釣れたバス(mmzで)に大騒ぎ!
最後に、
実は自分用のベイトタックルも一応持って行ったのだが
一振りもしなかった事だけ、付け加えておこう。