先週の釣行時に起きたある事件が気に掛かり
ウェキペディアで調べてみた。
[ラード]
[油脂]
[脂肪酸]
[不飽和脂肪酸]
[魚油]
[パルミチン酸]
[界面活性剤]
こんな事を調べたのだが
アングラーの視点でみると色々と面白い。
・・・・・
・・・魚に限らず、人を含めた動物は脂肪をエネルギーの源として
利用していて、生きていく為には必要不可欠な栄養素である。・・・
・・・脂肪の成分である脂肪酸の内、不飽和脂肪酸なるものは
体内で生合成する事が出来ず、もっぱらそれを生合成できる植物や菌類
あるいは不飽和脂肪酸を蓄積した動物を食する事によって得ている。・・・
・・・魚類は他の動物から比べると不飽和脂肪酸が多く蓄積されていて
これは特に寒冷地に生息する魚類にとっては欠かす事の出来ない
栄養素である。・・・
・・・魚油の主成分である飽和脂肪酸のパルミチン酸はラードや
ヘットにも多く含まれ、これは界面活性剤としてよく用いられる。
界面活性剤とは簡単に言うと油を水になじませる成分である。・・・
・・・・・などなど
このような事が果たして、いつも私たちがお世話になっている
バスやシーバス、それに鯰や雷魚などのフィッシュイーターに
どれほど当てはまるか定かでないが、彼らが腹を空かせて
捕食行動に入る時、当然ただ動く物を喰っている訳ではなく、
こいつは喰えるのか喰えないのか、旨いのか旨くないのか
危険なのかそうでないのかの判断を何処かでしているはずである。
リアクションバイトと言うルアーフィッシング特有のバイトは
別として、単に食性に訴える何らかの要因があるとしたら
これか!?
と思ったのである。
「脂肪酸!」
ここからは単に私の空論になるのだが・・・
フィッシュイーターなる彼らが視覚や聴覚などの五感をもって
エサとなる物を認識しようとする時、どちらかと言うと
嗅覚に似たもので脂肪酸の有る無しを判断しているのではないだろうか
私は水の中に臭いがあるとは思えないが、魚には間違いなく鼻がある。
その鼻が臭いではなく脂肪酸のような物質を捉える器官だとしても
不思議は無い。
よくサメが血の臭いを嗅ぎ付けて集まってくるなんて話があるが
あれは血の中に含まれる脂肪酸が発散して呼び寄せるのではないだろうか?
そして普通、魚の表面はヌルヌルの体液で覆われていて
その体液の成分が脂肪酸であるとすれば(←ココ重要!いろいろ調べたが
ヌルヌルの成分が脂肪酸であるとは確認できなかった)
これが彼らがエサか否かを判断する決め手になっているのでは?と思うのである。
・・・・・
先週の釣行時に起きた事件とは、無造作に投げ入れたハムに
いきなりバスが喰い付いた事であるのだが、どうしてもただ単に
バスが落ちてきた何かに喰い付いたとは思えないのだ。
ハムが水面に触れた瞬間、パルミチン酸の界面活性剤作用で
瞬時にあたり一面に溶け込んだ不飽和脂肪酸の臭い?が
バスの食性の本能の部分に訴えたのでは!と思うのである。
・・・・・
コレは昨日スーパーの肉売り場からタダでもらってきた
モッコリ
あッ!いや、牛脂だ。
(本当はラードを買いに行ったのだがタダに負けた)
とりあえず次回釣行でプラグやワームに塗って実験してみるのだ。
・・・・・
そうそう、ポークの秘密であるが
私は今までラバージグのトレーラーとしてポークを使った事が無いので、
威力のほどは知らないが、普通ポークを付ける理由として挙げられるのが
そのテロテロ感がイイと言われるように水中での艶めかしい動きと
ザリガニをイミテートしたシルエットであろう。
でも本当にそうなのであろうか?
こんなふうに書いたらポーク使いの人に怒られてしまうかもしれないが
実はポーク自体に含まれる脂肪酸が効いているのではないだろうか?
最初のうちは釣れたけど脂肪酸が溶け出した後は釣れなくなった、
と言う事は無かっただろうか?・・・
最近、河口湖のキャリルでは、ワーム禁止の代替品として置いてあるポークが
バカ売れしているらしい。
ポークのスプリットショットリグがよく釣れると言う話だ・・・。