其の328 金魚なのに
この絵本を買ったのは今から6~7年前だろうか
子供に買う為の絵本を探していた時、たまたま目に付き
そのタイトルとレトロな絵がやけに気に入り
自分用に買ったのである。
このタイトルには完全にやられてしまった。
だって、金魚なのに「お使い」である。
これはよくある人間をある生き物に擬人化したお話ではない。
ある兄弟が自分たちの代わりに飼っている金魚をお使いにやるのだ。
それも今で言う中央線の新宿から御茶ノ水まで電車に乗って。
途中、電車に乗ろうとした金魚たちは水が無いから苦しいと言って
駅員さんにたらいに水を汲んでもらい電車に乗り、電車から降りると
水から出てまたすたこらと歩いてお使いに行くのである。
ストーリー的にはこれといったハプニングも無く
お使いを済ませた金魚たちは、また新宿まで帰るだけのものなのだが
「ちょうどこんな感覚のあり得ない話は夢で見るよな」と思える
とても心が和む絵本なのだ。
ガリ版刷りのレトロで暖かみのある絵は高部晴市。
文はあの与謝野晶子である。
・・・・・
金魚と言えば、
昔からあるこんなブリキの金魚も見ているだけで心が和む。
心が和んで・・・
そして・・・
湧いてくる、
・・・製作意欲!
決定!次回作はブリキの金魚風ルアーだ。
しかしこのままのカタチではバスが食べづらいので
こんな感じにデフォルメする。
ん~、スーズーンみたいになるか?・・・
(塗装にはまた時間が掛かりそうである)
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