其の304 フーコーの振り子

麦わらのゾフィ

2009年08月21日 23:28

夏休みのとある一日、息子の夏休みの宿題がらみで
上野にある国立科学博物館へ行って来た。

ここを訪れるのは小学校の社会科見学以来5~6回になるだろうか
意外に回数は来ているものの、その印象は薄く記憶に残るは
薄暗い展示室に置かれたガイコツに恐怖を覚えた事
正面玄関前の鯨の巨大オブジェ、そしてフーコーの振り子だ。



フーコーの振り子は全国各地の施設等(ディズニーシーにも!)に
あるのでご存知の方も多いと思うが、フランスの物理学者
レオン・フーコーが1851年に振り子の揺れ(振幅面)が徐々に回転する事で
地球が自転している事を証明したものである。

が、しかし!

私は知らなかったのである。
何故それが地球が自転している事の証明になるのかを…

振り子がゆっくり振れながら円周上に並べられたピン(現在ここは
ピンがLEDに変わっている。)が時間の経過と共に一本ずつ
右回転で倒れて行く。
「あっ、倒れた!地球が回っているから振り子も回転して行くんだね」と
子供の頃から大きな勘違いをしてたのだ。
(勘違いと言うよりまったく理解していなかったのだが)

実は振り子が回転しているのではなく、振り子の揺れは一定で
それを見ている自分や建物自体が地球の自転と共に左回転している為
振り子が右回転しているように見えるのである。

この事実にはちょっとビックリした、「驚き、桃の木、山椒の木」である。
それを教えてくれたのが中1の娘だった事にも・・・

そしてビックリついでに、もう一つ衝撃の事実!があったのだ。

あのなが~い振り子(ワイヤーの長さ19.5m 球の重さ49.6㎏)、
見ているとゆーっくりゆーっくり振れていて、「実験中につき
お手を触れないで下さい。」などと注意書きもあるので、
止まる事無く揺れ続けているようにさえ感じてしまうのだが、
一体どの位の間振れ続けるのだろうか。1ヶ月?1週間?それとも1日?

まあいつも何気なく見ているので、そんな疑問があった訳ではないが、
この間は見ていたら突然職員さんが腕時計をにらみつつ台の上へ
上がってきて、何をするかと思いきや、両手で球をむんずと掴み
グイと球を持ち上げてそして離したのである。



わたしはその瞬間にさっきの疑問が湧き上がり、
戻って来たその職員さんに聞いてみた。

その日2度目の「驚き、桃の木、山椒の木」であった。

ほっておくとなんと3時間でほぼ止ってしまうと言う
従って90分に1回こうして振り戻すのだそうだ・・・。

知らなかったー!!!
恥ずかしながら私は、夜中も一晩中振れ続けているものだと
思い込んでいたのである。(ナイトミュージアムでもあるまいし!)

・・・・・

子供の頃はもっぱら科学技術の方に目が行き、自然や環境などには
まったく興味がなかったが、今ではやっぱり興味はこっちへ…


オショロコマ・イトウ・アカメ・ビワコオオナマズ・・・

そしてお前達がまったく別の部屋に追いやられているのは





チョット寂しいと思ったりもする・・・


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