其の217 風が吹けば・・・
「風が吹けば桶屋が儲かる。」
と言うことわざをご存知であろうか?
江戸時代、強い風が吹くと砂ほこりが舞い
その砂が目に入って、目くらになる人が増える。
目くらは三味線を引いてあんま(マッサージ師)になるので
三味線の需要が増える。
三味線は猫の皮で作るので、猫が捕らえられる事で鼠が増え
増えた鼠によって、桶などがかじられ、桶屋の仕事が増えると言う訳だ。
土曜日の東京地方は風雨共に強く、まるで台風のようだったので
釣りは断念。今日こそはと思っていたが、天気は回復したものの風が収まらず、
10メートル前後の北風が吹きつけ、青海方面へ出撃したものの20グラムの
メタルジグが沈まないほど、ラインが風にあおられ話にならない。
・・・早々に退散したのであった。
でも強い風のおかげで、富士山がクッキリ見える。
帰りの首都高からも秩父連峰や筑波山がキレイに見え、すばらしい展望である。
・・・・・そうだ!こんな日は展望台だ!・・・・・
家に帰り、早速みんなに「今日は風が強いから展望台に行こう」と誘うが
皆、どうでもいいような様子。次男にいたっては「展望台ってなに?」という始末。
いいからいいからと半分強制的に、誘い出して行ったのは、
サンシャイン60
サンシャイン60の展望室は都内一で、都庁や東京タワーの特別展望室より高いのだ。
空気の澄んだ朝一より、陽が高い分少し霞んでいたが
大都会を見渡す360度のパノラマは予想してた以上に絶景であった。
ところどころ真下を見下ろせる場所があり、高所恐怖症の私は頭がクラッとした。
予想以上の景色に家族全員、大満足で
当然、「風が吹けば、オヤジの株は上がった」のである。
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