其の71 いい道具
ロッドでもリールでも持った瞬間にしっくり感じたり
キャスティングにしてもフッキングにしてもピタリと決まり
イメージ通りに動いてくれる、そんな道具が誰しもあると思う。
また最初は感じなくても使い込んでくる内に
だんだんと身体が・・いや身体に馴染んでゆき
そしてついには身体と一体化し手足のごとく
自在に扱えるようになる。
いい道具とはそういうものである。
・・・
たいそうな書き出しになってしまったが、
今日のネタはただのシャーペンだ。
図面を引くために買ったものだが当時は別になんらこだわりもなく
ただの製図用として買ったものである。
(製図用は線を描く時、定規を当て易いようにペン先が長くなっている。)
昨日は30年使った電卓の話をしたが、このシャープも20年
毎日のように使っているのだが
1年ほど前に机から落とし、グリップの先端が割れて抜けてしまった為
新しく見た目も精悍なアルミボディの物と買い換えた。
しかし買う時はあまり感じなかったのだが使ってみると
重くて全然ダメなのだ。前の物を20年も使っていた為、
その重さやバランスを身体が受け付けないのである。
そのうち慣れるかと無理に使ってはみたものの
やっぱりダメで結局、割れてしまった以前の物を
瞬間接着剤で直して今でもだましだまし使っているあり様だ。
そして最近、オフィス用品の通販カタログを何気で見ていると
なんとそのシャープとまったく同じ物が売っていたのだ!
20年前に買った物とまったく変わっていないのだ!
感激だった。
どういうことかとネットで調べてみると、
昭和61年発売のロングセラーであることが判った。
今でもこのカテゴリーの主力商品なのだそうだ。
ぺんてるグラフ1000 [早速購入。]
20年目にしてやっと気がついた「いい道具」のお話でした。
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