其の445 Sリップ

麦わらのゾフィ

2010年08月09日 23:28

近頃のクランクのリップは各社、基板リップとかFRPリップと
呼ばれる薄型リップを採用している。

私は今まで薄型にする理由や効果をあまり考える事はなかった。
ただ宣伝文句で「キレのあるウォブリングアクションを生み出し…」
などと謳われているのを見て、「そうか、キレるのか・・・」
ぐらいにしか思っていなかった。さらに言えば「流行だから・・・」
なんてぐらいにしか思っていなかったのだ。

それがこの間、ネットでググっていたら
「薄いという事は横方向の抵抗が少なくなる為・・・」
と言う記事が目に入った。

・・・恥ずかしながら初めて「そうなのか!」と理解したのである。

薄型リップ→ルアー先端(リップ部)が左右に振れ易くなる→ワイドウォブリング

となる訳か

・・・・・



再度、ピーナッツ登場! 

元からあるリップを削り、ヤスリで溝を付け0.8mm厚の板をエポキシで固定した。


スイミングテストをしてみると、

「なるほど!確かに、」

ウォブリング巾が大きくなった感じで、リップを薄くした
効果が出ているようだ。

(リップが軽くなって重心がその分後方に移動している事も関係しているはずだ。)



が、しかし

今回のテスト、実は大失敗であった。

肝心の動きが見られないのだ。

確かにウォブリング巾が増して泳ぎのアピール力は増しているのだが
それは副産物的な結果であって
このリップに変えた本当の効果がまったく出ていないのである。

・・・・・

チドリングからこれまで一連のピーナッツの改造は
千鳥アクションを生み出せないものかと始まったのだが
ただなんとなく蛇行するにとどまった。

しかしながらリーリングに強弱を付けたり、ストップ&ゴーをさせると
思わぬ方向にチドる事が判って来たので、あとはそれをタダ巻きで起こせば
良い訳である。


そして今回のリップ改造の本来の目的はと言うと

リップにある程度の抵抗が加わると、リップ自体が変形し
潜航角度なりスピードなりが変わったり、リップにねじれが生じて
バランスが崩れたりして、チドらせようとしたものだったのだが

・・・・・


本日のタイトルSリップのSとは




ソフトのSである


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